

目次
ブラッドスローン
リアルギャング、リアル刑務所、リアル復讐
親子の絆に観るアメリカの刑務所の現実
あらすじ
父親はよき夫として安定した収入、安定した暮らしを実践してい
ある日友人との食事で飲酒の上交通事故を起こしてしまう
同乗者の友人は死亡し飲酒運転や信号無視もあり罪に問われてしまう
交通事故とはいえ罪に問われ刑務所に収監されてしまうことになる
刑務所暮らしとはあまりにも遠い生活を送っていた彼は、刑務所で標的となってしまう
アメリカの刑務所では人種や娑婆でのギャングの抗争対立がそのまま持ち込まれている
むしろ刑務所内では露骨に対立しどのグループにも属さないことは、身を守る術がないという事だ
収監されてしばらくたったある日、あるグループから後ろ盾になってやると誘いを受ける
彼は刑務所では自分一人では生き抜けないと悟り、誘いを承諾する
ここから彼の本当の苦しみと戦いの日々が始まっていく
そして様々なミッションをこなしていくうちに塀の外の家族にも危険が及んでいく・・・
家族を守るために彼が選んだ選択は・・・
感想
本編を見ての感想は純粋に一人の男として親として、夫としてどう強くなるか強く生きるかを描かれていると感じた
一人の人間が刑務所という過酷な環境とはいえ大きな変化をしていくこととなる
環境に順応し、生きるすべを身に着けていく
本作品は一人の普通の男性が刑務所内でギャンググループで力でのし上がるストーリーだが、我々一般社会でも共通点はあるのではないだろうか
アメリカンギャング刑務所暮らしが我々一般人に活かせる部分
環境への順応
それは環境の変化への順応である
生きていくうえで我々一般人も必ず生活の変化を受け入れなくてはいけないことがある
学生時代には進学、クラス替え、転向など
社会人になれば就職、転職
家庭を持てば結婚、転居
もっと小さなところでは企業内での異動なども含まれる
人間はその新たな環境で順応していかなくてはならない
過去を振り返ると新たな環境で、人間関係、生活環境、業務内容の変化で苦労した経験はあなたにもあるだろう
そういったものと重ね合わせると彼の悪に染まることについても、一種の理解が生まれるのではないだろうか
環境に応じてやるべきことをやり、なすべきことをなす
こうやって人は生きていく
私たちも生きる環境で刑務所のような過酷な環境ではないしろ、順応していく力を身に着けて、今いる環境でよき人間関係を構築する
自分の能力を発揮できる環境を自ら作り出す
自分の合わない環境だったら自分が変わるか、環境を変えるかする
その場面場面で決断し行動していく力を身に着ける大切さを学べた
彼の生きるための一つひとつの選択が自分の人生を左右していく姿に非常に感銘を受けた
つまりぼーっと生きてちゃダメなんだな
家族を守る
また、彼は自分の家族を守るために大きな決断をしていく
家族を守るためには何でもするという彼の行動は、すべて称賛されるべきものではないにしろ、家族の命を守るという観点から見れば家庭を持つ人間委は理解できるのではないだろうか
自分の家族が危険にさらされたとき自分には何ができるだろうか
そもそも家族の危険に気づいてあげられるだろうか
そんな気持ちになった
作品内では刑務所内で影響力のあるボスが塀の外の兵隊を操ることが出来、裏切りものの家族に危害を加えることが出来るという事だが、現実社会でも自分の家族が間接的に第三者から危害を加えられることもある
例えば子供のいじめなどである
気づいてあげられるかがカギだし、解決策は見つけられるだろうか
本作品とはあまりに関係の内容に思えるが、私自身は家族への危害という部分でこのことを考えた
家族を守るためなら何でもすると自分自身は思ってはいるが、実際はどうやって守ることが出来るのであろうか
いじめ以外にも妻の人間関係近所付き合い等々世の中には危害の発生要因はいくらでもある
もちろんそんなことで年がら年中悩む必要はないが、作品を見て本当の家族を思う気持ちを考えてみたくなったので考えた
準備をしておく
もし子供がいじめにあったとしたら、どう立ち振る舞うかを考えた
威嚇してもプラスにはならない
反撃してもプラスにならない
学校の先生に相談しても頼りにならない
そう思ったとき気づいたのが、相手を変えることはできないということ
いじめをする人間や、周りの人間を変えることはできない
自分自身が変わらなくてはならないということを子供には伝えたい
当然『イジメられているのはお前のせいだ』などと言って追い詰める気はないが
まずは自分から変えていくという努力をしてもらいたい
それでだめなら環境を変えてあげればよい
これは近所付き合いでも同様だ
自分が変わってだめなら環境を変える
これができるのも娑婆にいるからなんだなと強く認識した
こう考えて最後に思ったのは
刑務所入っちゃダメだな
ちゃんと生きよう
刑務所は映画で十分
まとめ
以前アメリカのドキュメンタリー番組で刑務所内での暮らしぶりの番組を見たことがある
刑務官はこういっていた
『彼らはやることは食べて鍛えることだけ。だから強くて危険なのです』
と
確かに彼らはみんな良いからだをしていた
そしてグループごとに群れていた
映画で描かれている描写は真実に近く、実際にアメリカの刑務所では常に危険が待ち受けている
ブラッドスローン
大ヒットテレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドウ主演で、凶悪な囚人たちが支配する刑務所で生き抜くために戦う男の姿を描いたクライムサスペンス。ささいなことから事故を起こしてしまい、刑務所に収監されたジェイコブは、それまでの順風満帆な人生が一変。殺し合いの抗争が渦巻く酷薄無情な監獄の中で生き抜くため、自らの肉体を鍛え上げ、囚人同士の争いに立ち向かっていく。「オーバードライヴ」「プリズン・サバイブ」のリック・ローマン・ウォー監督がメガホンをとり、実在の刑務所で撮影を敢行。エキストラに本物のギャングや前科者を集め、迫力の暴動シーンを撮り上げた。2017年製作/121分/PG12/アメリカ
映画.com
原題:Shot Caller
配給:松竹メディア事業部
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