子供は集中力がない?
宿題をウジウジ、ダラダラやってなかなか終わらない。
いつも怒られてる。
だからと言って小学生の子供は集中力がないからできないのか?
チョット待ってほしい。
怒っている大人はどうなの?
大人も集中力は無いし、むしろ大人の方が集中してないかな。
目次
宿題は作業だ!大人で言えば残業だ!
もし小学生の息子に宿題についてアドバイスできるならば、これを伝えたい。
子供にとっては宿題だが、大人の世界では残業
宿題をやるなら終わらせることだけを考えて、作業として早く終わることを目的にしてほしい。
私は息子を心から尊敬している
だって君はは毎日片道30分の通学路を、重たい教科書を詰め込んだランドセルを背負って毎日通学している。
たかだか7歳の子供が毎日1時間以上歩き、その上勉強して宿題をもらって帰ってくる。
毎日の君の姿を見ていると、その従順さに胸が熱くなる。
そんな君は、帰ってくると友達と遊ぶ前に宿題をやりだす。
宿題をやらないと遊びには行けないルールとなっている。
その宿題が終わらないので、いつも怒られている。
眠くなるのだ。
感情的に、『早く終わらせた方が楽』とか、『遊びにいきたいなら集中してやっちゃいな』という、精神的指摘はやめておこう。
まず、君の過ごした学校での一日を考えると、感情的に『頑張れ』という内容は不適切だ。
学校では、一コマ45分の授業を6コマやってきている。その外にもホームルームなど、拘束されている時間は長い。
暗に教育方針を批判する気は毛頭ないが、子供が拘束されている事実から本人が受けているストレスは相当なものだ。
その疲れなのか、家に帰ってきてから宿題をやる集中力など残っていない。
大人はそれをわかっている。
自分を棚に上げる大人たち(俺も)
なぜなら、大人自身が仕事をしていてもそんなに集中力を継続できていないはずだ。
どこか上の空だったり、眠くなる時間もたくさんあるんだ。
デスクの電話の呼び出し音にようやく反応して、我を取り戻す。
やたらとトイレに立ち、通路で無駄話に興じる。
気が付いたら便座の上で何分もスマホをイジってる。
そんなものなのだ。
私は子供達に、エラそうに『勉強しろ』『集中しろ』などと言える資格はない。
もし、君に説教している時があれば、それは正に《棚に上げる》状態だ。
集中力が続かないのはふつうのこと
だから息子にも言いたい。
集中力が無いのは『ふつう』だと
集中力が無い
集中力がもたない
これが正常だと理解して欲しい
子供が持続できる集中時間自体
年齢+1分
と言われている
だとしたら君は8分だね
それを君も私も理解しなくてはならない
仮にゲームや読書を1時間も2時間も続けられるとしよう。
この時間は集中力を使っていない
集中しているようには見えるが
好きな事、好きな作業には集中力はいらない
あっという間に楽しい時間が過ぎるのはこれが理由だ。
じゃあ宿題も楽しめば集中できるんじゃない?
と思うかもしれない
でもソレは無理だろう
楽しくないことをこなす練習としての宿題
基本ベースとして宿題は楽しくない
自分の意思で決めた課題ではないのも大きな理由だ
そして何より、私の遺伝子を継いでいるのだから、宿題を楽しむという遺伝子は組み込まれていないはずだ。
もし、組み込まれているとすれば突然変異だろう。
突然変異を期待するのはやめておく。
では、もし宿題を早く終わらせる方法があるとすればこうだ
家に帰ってきてから、おやつを食べる前に勉強をする事だ。
たったそれだけかと思うかもしれない。
おやつといったが、食事全般だ。
あくまで必要な食事をちゃんと採っている前提だが
集中力を減少させたり、眠くなるのには血糖値の上昇が挙げられる。
甘い物をたくさん食べたとき、体が内側から暖かく感じるアレだ。
血糖値が上がるとソレが下がる際に急激に眠くなる。
食後に眠くなるアレだ。
ソレが勉強時間と重なれば、眠くなるのは必然だ。
わざわざ眠くなる環境を作ることは無い。
もしお腹が空いていても、ホンの1時間くらい食べなくても大丈夫だ。
そもそも脳や体を動かすエネルギーは昨晩や朝に採った食事を体が消化して、ようやく体に循環しているのだ。
だから今すぐ食べなくても大丈夫。
もし仮にどうしようもなく、お腹が空いてフラフラの状態であれば、その時は勉強ではなく
休むときだ
勉強をやれないときは、無理してやらなくても良い
やれる時にやろう
その代わり休養だ
遊びにも行かず、ゲームもやらず、休むんだ
そうやって、体調管理の大切さを学ぼう
ご飯も食べず、夜更かしして寝不足なら、次の日に代償をくらう
ご飯をしっかり食べていて、夜もよく寝ていれば、すんなり宿題も終わり、楽しく遊べるはずだ。
やることをやってしまうという練習としての宿題
私はそうやって、昨日の自分が今日の自分に与える影響を君に伝えたい
今の自分が明日の自分に繋がっている事を君に伝えたい
更に、今やっている勉強の出来不出来は気にしなくて大丈夫だ
それより私が宿題に意味を持たせるなら、作業のやり方を覚えるのが宿題だと思ってほしい
将来、必ずしも自分の望む作業が仕事となるわけではない。
好きな仕事に就いたとしても、すべての作業が好きな作業というのは稀だ
それを将来の前提なら、宿題という作業をしっかり終わらせる習慣が仮に作られるならば、それは目標達成だ。
将来に悲観的な事を伝える必要はないかもしれないが、
将来は絶対安泰だ。
楽しくしてれば大丈夫と
お花畑思考を植えつけのもどうかと思う。
楽しくない事もあれば、楽しいこともある。
つまらない作業も、手際よく終われば楽しい事が後に待ってるかも
作業手順がうまくいけば、作業自体が楽しくなるかもしれない。
そういう思考が本当のプラス思考であるし、集中力も鍛えられる。
将来体を使う仕事するのか、デスクワークになるのかはわからない。
いずれにしろ、働いて稼ぐ事にはなる。
そうなれば、必ず作業がついて回る。
その時、今やっている宿題を思い出してほしい。
どんなに疲れていても、友達と遊ぶためには真剣に宿題を終わらせている。
ゲームをやるために宿題を終わらせている。
それを将来置き換えて使ってほしい。
家族と早く会うために早く作業を終わらせる。
週末しっかり休むために作業を終わらせる。
デートに遅れないためにはさっさと作業終わらせる。
そういう、目的のための作業が集中力を生む
イヤイヤに仕事を将来しろとは言わないし、やりたい仕事、楽しい仕事が見つかるかもしれない。
でも、どんなに好きな仕事にも必ず作業がついてまわる。
その作業を効率よくこなす練習を、今は宿題としてやってほしい。

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